【今治のお仏壇屋さんのコラム 失敗しない四国八十八カ所霊場の巡り方~今治・西条編~】
2017-10-15
こんにちは、田中仏光堂です。
日ごとに秋が深まり、過ごしやすい気持ちのいい気候が続いています。
暑さがやわらぎ、この時期より増えてくるのが巡拝に行かれるお客様です。
巡拝とは各地に点在する霊場を巡る行為なのですが、今回は四国八十八カ所霊場の巡り方についてお送りします。
【1】 四国八十八カ所霊場とは
非常に有名な霊場ですので、ご存じの方もたくさんいらっしゃると思います。
弘法大師様が今からおよそ1200年ほど前に開創された霊場です。
愛媛、徳島、香川、高知の四県にまたがって、八十八ヶ所のお寺(札所といいます)が点在しており、
全長1400km、徒歩で巡ると約40日を要します。
今治・西条にお住いの方はもちろん、全国から、近年は海外からもお参りに来られる方がいらっしゃり、
訪れる人数は約20万人ともいわれます。
【2】 お遍路参拝の基本
四国遍路では札所を巡拝することを「打つ」といいます。一番札所から番号順に八十八番までめぐる巡拝方法を
「順打ち」、逆に八十八番札所からめぐる方法を「逆打ち」といいます。
こうして、八十八カ所を巡拝することを「お遍路」といいます。
移動手段などはどのような方法でもいいのですが、心をこめてお参りし、礼節とマナーをもって巡拝することが大切です。
【3】 札所に到着したら
いよいよ札所に到着したら、参拝の作法に気を付けましょう。
四国遍路で特徴的なのが、各札所の本堂と大師堂の二ヵ所をお参りすることです。
お寺の中心の本堂にはそのお寺のご本尊様が、大師堂には弘法大師様が祀られています。
順路はまず、山門から境内に入り、本堂にご挨拶を。
その後、大師堂を参拝しますが、本堂・大師堂ともに納め札を納め、読経を行います。
そしてお参りがすめば最後に納経所を訪れ、納経帳や掛軸、判衣などにご朱印をいただき、御影(おみえ)というそのお寺のご本尊様が描かれた
お札を頂くことが基本となります。
お参り前に納経所を訪れるのはマナー違反ですので、ご注意ください。
【4】 参拝の作法
四国遍路は札所を巡ることで弘法大師様の功徳を得られるとされています。
そこで覚えておきたいのが参拝の作法です。
難しいものではありませんので、礼節を尊重する心を持って参拝しましょう。
①山門で一礼する
②手水場で手を洗い、口をすすぐ
③本堂を訪れ、ろうそくと線香をあげる
※他のろうそくや線香からもらい火はしないようにしましょう。
※後から来られる方へのきづかいを忘れないように、上段からあげましょう。
④鰐口を鳴らし、納め札と写経を納め、お賽銭をあげる
※納札、写経用紙を納める所定の箱があります。
⑤読経をする
※他の参拝者の邪魔にならないよう、本堂の正面を避けて脇で唱えるようにしましょう。
⑥大師堂でも同様に参拝する
※本堂が先だが、混雑している場合は先に大師堂を訪れてもかまいません。
⑦納経帳に朱印、御影(おみえ)をいただく
⑧山門を出る時も一礼する
いかがでしたでしょうか?ざっくりとではありますが、田中仏光堂でよくあるご質問を基に四国八十八カ所霊場についてご説明させて頂きました。
四国遍路のまわり方は人それぞれですが、上記のようなマナーを守って気持ちよくご参拝頂ければ幸いです。
次回は巡拝する際の道具などについて詳しくお送りしたいと思います。
上記の内容以外でご不明な点などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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