【今治のお仏壇屋さんのコラム ~知っておきたい神棚のいろは 今治・西条編~】
2017-10-20
こんにちは、田中仏光堂です。
今回は神棚についてお送りしたいと思います。
今治・西条地方においてはお家にお仏壇と神棚をお祀りするご家庭が一般的に多くあります。
お仏壇は仏様をお祀りするところ、でも神棚は…?普段何気なく、目にする神棚ですが、
意味合いをご存じない方も少なくありません。
今回はそんな神棚の意味合いや祀り方についてご説明いたします。
【1】 そもそも神棚とは何でしょうか?
そもそも神棚とは一体どのようなものでしょうか。
基本的に神棚とは日本の神々などをお祀りするための小型のお宮となります。
イメージとしてはお仏壇は仏様とご先祖様をお祀りするところ、神棚は上記のように神様をお祀りするところとなります。
古来より日本では、お正月にお迎えする歳神様をはじめ、台所には竈神様、井戸には井戸神様などさまざまな神様をお祀りし、
日々の暮らしを支えてくれる神々の恵みに感謝してきました。
ですので、神棚とは神様に対して、日々の感謝と畏敬を表す場所といえるでしょう。
【2】 神棚にお祀りするものについて
一社宮
三社宮
一章で神棚の意味合いについてお送りしましたが、それでは神棚にはそもそも何をどのようにお祀りすればいいのでしょう。
今治・西条地域だけでなく、全国共通していてることですが、基本的に神棚には神社から頂いたお札をお祀りするようになります。
お札は伊勢神宮のお札(天照大神)がお祀りの中心となります。
そして氏神神社(地域の神社です)のお札、崇敬する神社のお札をお祀りします。
お札のお祀りする方法は神棚のサイズによって様々ですが、上の写真のようにお部屋が一つの神棚ではお札を重ねてお祀りします。
お部屋が三つ以上ある場合は、それぞれのお部屋にお納めしてお祀りします。
お部屋が三つ以上あって、並べてお祀りできる場合は中央に天照大神のお札、向かって右に氏神神社のお札、左に崇敬する神社のお札をお祀りします。
重ねる場合には手前から伊勢神宮のお札、氏神神社のお札、崇敬する神社のお札という順番にします。
今治・西条地方においては、商売などをされている方などで、お店や会社に神棚と別にお稲荷(狐の神様で、商売繁盛の神様です。)を
お祀りする神棚を設ける場合もあります。
【3】 お祀りする場所について
神棚をお祀りすることは、日常生活における一家の中心となる事柄ですから、家の内でも家族が集まる清浄なところにしましょう。
一般的には、清らかで明るく、静かで高い所で、南向き・あるいは東向きにお祀りされることがよいとされています。
二階のある家で一階に神棚をご安置する場合は、その上を頻繁に歩く廊下や部屋のような場所がるところは避けた方がよいでしょう。
住宅事情などにより、どうしても無理な場合は天井に「雲」という文字が描かれた半紙(木製で作られているものもあります)を貼るなどします。
上記のように、今治・西条地域においても、住宅事情の変化でお祀りするのに適した場所が見当たらないことも多く、
どのようにお祀りしたらいいかわからないお声を頂戴することもあります。
その場合は、家族が親しみをこめて、毎日お参りできる場所を第一に考えるといいでしょう。
何はともあれ、まずは感謝の気持ちをこめてお祀りすることが一番大事です。
【4】 お供えするものについて
神棚では、お米・塩・お水を中心にお供えします。
これらの御供え物は、白を基調とした神具に入れてお祀りします。
その他に、サカキ、お酒をお祀りし、初物や海、山の幸(乾物や野菜など)をお供えします。
毎日お供えするにこしたことはありませんが、大変な場合は日にちを決めてお供えするといいでしょう。
【5】 神徒壇について
神徒壇とは、神道の方がご先祖様をお祀りする神殿となります。
いわゆる仏教徒の方のお仏壇のようなイメージです。
神徒壇では、霊璽(れいじ)と言われる神道位牌をお祀りします。
お祀りする道具やお供え物などは神棚と同じです。
いかがでしたでしょうか?
神棚の基本的な事柄についてお送りさせて頂きました。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお尋ねくださいませ。。
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